地理認識内容学特講Ⅰ (由井義通 教授) 2013年現在

 

大学院の授業で一押しのものはなんでしょうか?

「地理認識内容学特講Ⅰ」です 。
おもに、イギリスの地理教科書を取上げて、その翻訳と分析を行ない、イギリスの地理教育の特徴を学びます。イギリスの地理教科書は、地理的見方や思考のスキルを育成することが多く、日本の地理教科書とは全く違う内容構成になっており、初めてイギリスの地理教科書をみた人はその違いに驚くと思います。この授業では、イギリスの地理教科書をヒントにして将来教師になった時に授業に生かして欲しいと思います。
また、大学院の授業でもフィールドワークを実施しています。例年、テーマを決めての巡検・見学をしてきました。2012年度は、愛媛県のタオル工場や別子銅山の産業遺産見学、2011年度は東日本大震災で津波の被害が大きかった石巻、南三陸、気仙沼を見学しました。今後は産業遺産やジオ・パークなどの見学先を開拓したいと思います。

 

なぜ、地理学と地理教育の内容を授業しているのですか?

教育学研究科の大学院に進学しているのですから、専門分野の地理学だけではなく、それに関連させた地理教育を同時に学ぶことを重視しています。地理学・地理教育の研究者になるにせよ、高等学校教員になるにせよ、地理学と地理教育は、将来教壇に立つ時に両輪となります。地理の知識を表面的に知るだけでなく、読図や地域を調べるスキルの習得や授業構成の仕方を学び、地理学を通して国際社会・地域社会を知ることの意義を知って教えられるようになって欲しいと思っています。

 

先生の研究テーマは何ですか ?

私は現在、都市の形成や変化のメカニズムについて研究しています。都市を分析するには、多様な視点からみることが必要です。都市構造の変化は、郊外開発や人々の生活様式、家族制度の変化など、さまざまな要因が絡み合っていますから総合的にみることが大切です。現在、取り組んでいることは次のようなテーマです。これらのテーマは相互に関連していると考えています。

  • 都市構造の変容(インドと国内の都市):日本では高齢化社会における郊外の変容、インドでは途上国の急速な都市開発とそれに伴う課題
  • 郊外住宅地の再生
  • ジェンダーの視点からみた女性就業と子育て:共働き世帯の増加によって郊外住宅団地は変化しています。郊外住宅地の再生は、女性の働き方やライフスタイルの変化を考慮する必要があります。
  • ESD(持続可能な発展のための教育):持続可能な社会の発展のために、地理学がいかに貢献できるか検討しています。

そして、研究成果を積極的に国際学会で発表し、海外の研究者と研究交流をしています。日本の地理学研究がガラパゴス化しないように、国際的に研究成果を発信することは非常に大事なことであると思いますし、それが楽しみです。

 

大学生に向けてメッセージをお願いします。

地理学や地理教育の面白さに触れて、グローバル化する社会で活躍する学生・院生が出てくることを期待しています。

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